離型性・非粘着 | 表面処理・表面改質

表面処理・表面改質

多数ある表面処理(表面改質)の中よりお客様のニーズにあった処理をご提案

樹脂・ゴム・テープ・フィルムなどの材種によりご提案する膜は異なります。離型性・非粘着などを膜種ごとにご紹介しております。サイズなどによってもご提案する膜種は異なります。

離型性・非粘着

GDコート

フッ素コートより優れた、離型性、滑り性、耐摩耗性を発揮するだけでなく、緻密、微細、均一な反応層により、シリコンよりも優れた撥水性、耐食性を有します。 また、500℃の耐熱性を保持し、あらゆる樹脂、ゴム成型金型に、絶大な性能を発揮します。

500℃耐熱離型コーティング

GDコートは複合プロセスの融合により、化学反応層を形成することで、強固な密着力、被覆力を実現し、その被膜はフッ素コートより優れた、離型性、滑り性、耐摩耗性を発揮するだけでなく、 緻密、微細、均一な反応層により、シリコンよりも優れた撥水性、耐食性を有します。 また、その反応機構により、500℃の耐熱性を保持し、あらゆる樹脂、ゴム成型金型に、絶大な性能を発揮します。

複合処理により非粘着性及び離型性をさらに向上させることも可能です。
弊社テープピーリングテストでは圧倒的な非粘着性の差がありました。

  • GD+CrPlating

複合処理により非粘着性及び離型性をさらに向上させることも可能です。
弊社テープピーリングテストでは圧倒的な非粘着性の差がありました。

表面SEM比較(フッ素コーティング vs. GDコート)

フッ素コーティング表面

GDコート表面

断面SEM比較(フッ素コーティング vs. GDコート)

フッ素コーティング断面

GDコート断面

表面、断面比較より一般的なフッ素コーティングに比べ、GDコートは緻密に均一に被膜中に分散し、被覆力が高いことがわかる。

FT-IR測定比較(フッ素コーティング vs. GDコート)

フッ素コーティング

GDコート

上記FT-IR(フーリエ変換赤外線分光)測定の結果より、GDコートはフッ素コーティングに比べ、C-F伸縮(1200㎝-1付近)の強度が増えており、 C-H伸縮(2900㎝-1付近)の強度は弱くなっているので、C-F部位を持つ部分が多くなっている。これにより、GDコートはF(フッ素)の持つ特性を、より発揮することができます。

GDコートの適用例

適用産業 適用部品 要求特性
自動車・機械部品 ベアリング、シリンダー、スライダー、ピストン、シャフト、カードキー 滑り性、耐摩耗性、耐熱性
金型:工具 ゴム金型、樹脂金型、レンズ金型、印刷ロール、接点材料 離型性、耐摩耗性、滑り性、非粘着性、耐ガス・薬品性、耐熱性、耐硫化性
半導体・電子部品 半導体真空部品(ガススクラバー、パイプ、バルブ)、各種チャック、メタルマスク 平滑性、潤滑性、耐ガス・薬品性、耐熱性
食品・医療 食材投入ホッパー、容器、注射針、ステント、スライダー 抗菌性、滑り性、抗血栓性、耐食性